コーヒー学習帳

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コーヒーフィルターの種類と選び方 — ペーパー・メタル・ネルで何が変わるか

フィルターの素材を変えるだけで、同じ豆・同じ挽き方でも口当たりや風味は大きく変わります。ペーパー(紙)・メタル(金属)・ネル(布)の3種類があり、それぞれ豆から溶け出す油分(ジテルペン類)をどれだけ通すかが異なります。

なぜフィルターで味が変わるのか

コーヒー豆にはカフェストール(Cafestol)やカーウェオールと呼ばれるジテルペン類という脂溶性の成分が含まれており、アラビカ種では豆の重さの目安として約0.4〜0.7%とされています。このジテルペンがコクや口当たりの「重み」に関わっており、フィルターの素材によって最終的なカップに残る量が変わります。

ペーパーフィルター — クリーンで明るい風味

紙フィルターはジテルペン類をほぼ取り除きます。その結果、透明感のある明るい口当たりと、フルーツ系の風味が引き立ちやすい一杯になります。ハンドドリップで最も広く使われており、後片付けも簡単なため初学者に扱いやすいのが利点です。

メタルフィルター — コクと油分をそのまま活かす

金属メッシュはジテルペン類を通すため、豆本来の油分とコクが活きた、まろやかな口当たりになります。フレンチプレスや一部のドリッパーで使われます。なお、ジテルペンを過剰に摂取し続けるとLDLコレステロール(いわゆる悪玉コレステロール)が上昇する可能性が研究で示されているため、毎日大量に飲む場合は一つの参考情報として知っておくとよいでしょう。

ネルドリップ(布フィルター)— 日本伝統のなめらかさ

フランネルなどの布フィルターは、ペーパーよりも油分を通しやすく、ペーパーとメタルの中間のなめらかな口当たりが特徴です。日本で古くから親しまれる「ネルドリップ」がこれにあたります。使用後は冷水や冷蔵で保管する手間がかかりますが、独特の滑らかさを楽しめます。

まとめ

  • ペーパー: ジテルペン類をほぼ除去 → クリーンで明るい風味。初学者向け。
  • メタル: 油分を通す → コクと重みのある口当たり。フレンチプレス等で使用。
  • ネル(布): 中間の滑らかさ → 日本伝統のネルドリップ。手入れに少し手間あり。

フィルターは道具を変えずに試せる「味の微調整」の一つです。今使っている器具のフィルター素材を意識するだけで、コーヒーの見え方が少し変わります。

出典