器具別ガイド — フレンチプレス・エアロプレス・エスプレッソ・モカポット
ハンドドリップ以外にも、家庭で楽しめる抽出器具はたくさんあります。代表的な4つの仕組みと味の傾向、挽き目・時間の目安をまとめます。器具ごとに「向く挽き目」が違う点(レッスン6)を思い出しながら読んでください。
フレンチプレス — 浸漬式でコク
フレンチプレスは、粉と湯を一緒に浸して(浸漬して)から、金属フィルターで押し下げる方式です。挽き目は粗挽き、浸す時間は約4分が目安。紙でこさないため油分や微粉が残り、ボディが重くコクのある仕上がりになります。手順がシンプルで失敗が少ないのも魅力です。
エアロプレス — 手軽で多用途
エアロプレスは、筒に粉と湯を入れ、ピストンで押し出して抽出する器具です。短時間で淹れられ、挽き目や時間、湯量を変えることでドリップ風からエスプレッソ風まで幅広い味を作れるのが特徴。軽くて洗いやすく、旅先でも使いやすい人気の道具です。
エスプレッソ — 高圧の凝縮
エスプレッソは、高い圧力で湯を細挽きの粉に通し、短時間で濃く抽出する方式です。伝統的な目安は圧力約9気圧(バール)、抽出時間約25〜30秒、粉約18グラムから約36グラムの液体(ダブルの一例)、湯温約90〜94℃。一般的なマシンの圧力はおおむね8〜18バールの範囲とされます。濃厚な味と、表面の泡「クレマ」が特徴で、カフェラテなどミルク系の土台にもなります。
モカポット — 直火で濃いめ
モカポット(マキネッタ)は、直火で下部の水を加熱し、生じた蒸気の圧力で湯を粉に通す器具です。エスプレッソほどの高圧ではありませんが、家庭で手軽に濃いめの一杯が作れます。中細挽き程度を使い、コクのある濃い味わいが楽しめます。
まとめ
- フレンチプレス=粗挽き・約4分・コク重め。エアロプレス=短時間・多用途で扱いやすい。
- エスプレッソ=細挽き・高圧(約9気圧目安)・約25〜30秒で濃厚に凝縮。モカポット=直火加圧で家庭の濃いめ。
- 器具ごとに向く挽き目と味が違う。次は最終回「テイスティングと保存」です。