ハンドドリップ実践 — ペーパードリップの手順
レッスン7で学んだ数字を、実際の一杯に落とし込みましょう。ペーパードリップ(ハンドドリップ)は道具が少なく、初心者でもおいしく淹れやすい定番の方法です。手順を順番に見ていきます。
用意するもの
ドリッパー、ペーパーフィルター、サーバー(受ける容器)、中挽きの粉、90〜96℃のお湯。できれば0.1グラム単位のはかりと、注ぎ口の細いケトルがあると安定します。比率は1リットルあたり約60グラム(粉15グラムに対して湯約250グラム)を出発点にすると分かりやすいでしょう。
手順
- フィルターを湯通しする — ドリッパーにフィルターをセットし、湯を注いで紙のにおいを流し、器具を温めます。流した湯は捨てます。
- 粉をセットする — 中挽きの粉を入れ、軽くゆすって表面を平らにします。
- 蒸らし(むらし) — 粉全体が湿る程度の少量の湯(粉の約2倍の重さが目安)を注ぎ、30〜45秒待ちます。新鮮な豆ならガスでふくらみます。この蒸らしが均一な抽出の土台です。
- 数回に分けて注ぐ — 中心から外側へ「の」の字を描くように、数回に分けて静かに注ぎます。一気に注がず、湯面を保つイメージで。
- 完成 — 注ぎ始めから**総抽出時間2分半〜3分半(2:30〜3:30)**を目安に落としきります。長すぎると過剰抽出、短すぎると過少抽出に傾きます。
味の調整のコツ
薄い・酸っぱいと感じたら、挽きを少し細かくする、湯温を上げる、時間を延ばす(過少抽出の対処)。苦い・渋いと感じたら、挽きを粗くする、湯温を下げる、時間を縮める(過剰抽出の対処)。一度に一つだけ変えると、原因がつかみやすくなります。
まとめ
- ハンドドリップは道具が少なく入門に最適。比率は1リットルあたり約60グラムが出発点。
- 流れは「湯通し→粉をセット→蒸らし30〜45秒→数回に分けて注ぐ→総抽出2:30〜3:30」。
- 味は挽き目・湯温・時間で微調整。次は「器具別ガイド」で他の淹れ方も見ていきます。