コーヒー学習帳

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抽出の科学 — 黄金比・湯温・濃度と収率

抽出(ブリュー)は、湯で豆の成分を引き出して液体にする工程です。ここには再現性のある「数字の目安」があります。数字を知っておくと、味がぶれたときに「どこを直せばいいか」が分かります。少し専門的に見えますが、要点だけ押さえれば大丈夫です。

黄金比(粉と湯の比率)

まず大事なのが粉と湯の比率です。一般的な目安はおよそ1対15〜18(粉1グラムに対して湯15〜18グラム)。比率が小さい(湯が少ない)と濃く、大きい(湯が多い)と薄くなります。スペシャルティコーヒー協会(SCA)が示すゴールデンカップの考え方では、おおむね1リットルあたり約55グラムの粉が一つの基準とされます。

湯温

湯の温度は**おおむね90〜96℃(約195〜205°F)**が目安です。熱すぎると苦味やえぐみが出やすく、ぬるすぎると成分が十分に引き出せず物足りなくなります。沸騰直後の湯を少し落ち着かせるイメージです。

収率(しゅうりつ)と濃度(TDS)

少し専門的な2つの言葉を、やさしく説明します。

  • 収率(抽出率) — 粉のうち何%が湯に溶け出したか。良い範囲はおおむね**18〜22%**とされます。
  • 濃度(TDS) — 出来上がった液体にどれだけ成分が溶けているか(Total Dissolved Solids=総溶解固形分)。良い範囲はおおむね**約1.15〜1.35%**が目安です。

過少抽出と過剰抽出

この数字から外れると、味は次のように傾きます。

  • 過少抽出(収率が低すぎ) — 成分が出きっておらず、酸っぱく・未熟で・物足りない味に。挽きを細かく、湯温を上げる、時間を延ばすなどで対処します。
  • 過剰抽出(収率が高すぎ) — 出過ぎて、苦く・渋い味に。挽きを粗く、湯温を下げる、時間を縮めるなどで対処します。

まとめ

  • 抽出は「比率・湯温・収率・濃度」の4つで考える。
  • 目安は比率およそ1対15〜18、湯温90〜96℃、収率18〜22%、濃度(TDS)約1.15〜1.35%。
  • 酸っぱい=過少抽出、苦い・渋い=過剰抽出。次は実際に「ハンドドリップ」をやってみます。

出典