コーヒー学習帳

コーヒーを豆から一杯まで、基礎から体系的に学べる学習サイト。

← 一覧へ

豆の品種 — アラビカとロブスタ

コーヒーノキには100種以上の種がありますが、商業的に飲まれているのはおもに2種です。アラビカ種ロブスタ種(カネフォラ種)。この2つの性格を知るだけで、豆を選ぶときの見方がぐっと深まります。

アラビカ種 — 香りと酸味

アラビカ(Coffea arabica)は、世界のコーヒー生産のおよそ半分強を占める主役です(目安として約55%)。標高の高い涼しい土地で育つのが特徴で、栽培には手間がかかります。

味わいは香り高く、明るい酸味と繊細な風味が魅力。スペシャルティコーヒーの多くはアラビカです。カフェイン量は比較的少なめで、豆の重量に対しておおむね1%強(目安として約1.2%)とされます。

ロブスタ種 — 苦味とコク

ロブスタ(Coffea canephora、通称ロブスタ)は、世界生産の残りのおよそ半分弱を占めます(目安として約45%)。低地でも育ち、病害虫や暑さに強く丈夫なため「ロブスト(頑健)」の名がつきました。

味わいは苦味が強く、ボディ(コク・重み)がしっかりしているのが特徴。カフェインはアラビカよりも多く、おおむね2倍程度(目安として約2.2%)と言われます。エスプレッソに少し加えると、表面の泡「クレマ」が豊かになり、後味に厚みが出るため、ブレンドで使われることがよくあります。

どちらが「上」というわけではない

「アラビカが高級でロブスタが安物」と語られがちですが、これは単純化しすぎです。ロブスタにも高品質なものがあり、苦味とコク、力強いボディが向く用途もあります。目的に合うかどうかで選ぶのが正解です。やさしく軽やかに飲みたいならアラビカ、しっかり濃く飲みたいならロブスタを含むブレンド、という具合に考えると分かりやすいでしょう。

まとめ

  • 商業品種はおもにアラビカとロブスタの2種。
  • アラビカ=高地・香りと酸味・生産の約半分強・カフェイン少なめ(目安1.2%)。
  • ロブスタ=低地で丈夫・苦味とコク・カフェイン約2倍(目安2.2%)・クレマに寄与。
  • 優劣ではなく用途で選ぶ。次は「産地と風味の地図」を見ていきます。

出典